1月25日(水)
とうとう完全帰国前日を迎えてしまいました。
最後の日にふさわしく長い1日でした。
いまだに帰るんだという実感が湧きません。
朝は9時にマケドニア大使館の方が自宅にピアノを取りに来てくださいました。
以前大使館のサロンで合唱団の演奏会があった時に、そこにピアノがなかったので、寄付をしようと考えたのですが、なんだか大げさなことになってしまい、新聞に取り上げられてしまったり、両国の旗の下贈呈式が行われたり、マケドニア本国の文化大臣や、ウィーンの日本大使館にまで連絡がはいり、恐縮してしまいました。。。
けど思い出のたくさん詰まったピアノが、今後も有効に、そして友好に使われるのであればそんなに嬉しいことはありません。
マケドニア大使館にて大使はじめたくさんのマケドニア人の友人たちとお別れをしました。
そして長年使った母の送ってくれたコートとお別れ。
かなりすり減ってボロボロになっていたので新しいコートを買いました。
帰国1か月前からは、長期滞在者もタックフリーで買い物ができるそうなので(笑)。
昼食は音楽関係以外では一番仲の良かったアリーナと念願のプラフッタに!
オーストリアで一番美味しいとされているオーストリア料理の店です。
今まで行ったことがなかったので、彼女に連れて行ってもらいました。
めっちゃくちゃ美味しかったです!
昼間からたくさん飲んでしまいました。
あっ、その前にマケドニア大使館で朝10時から飲んでました(笑)。
そのあとカフェに行ってアリーナとお別れ。
家に帰ってオーストリアのお母さんカリンが来てくれたのでお別れ。
わざわざ写真を家に届けに来てくれた合唱団員のマックスとお別れ。
そしてハンガリーからちょうど来ていたオルガニストのペーターがプレゼントがあると言うので国立音楽大学にとりに行ってお別れ。
こうもお別れの儀式が続くと、実感が少しずつ湧いてくるのですが、それでもピンときません。
そしてまた一旦家に帰って少し声を出してからトゥーランドットの2日目に。
そしたら声がでる!
この国を去る時に自分の調子が良かった時の声を神様が出させてくれました!
といってもずっと続いたわけではなく、短い時間で再び心技体のバランスがどこか狂った声になりましたが、嬉しかったです。
マンダリンの歌うところはもともと短いとはいえ、いい感覚のまま日本に行きたいと思っていたので。
まだまだ本調子ではないですが、あれっ、まてよ!
ということはお酒を飲んで歌うといいとうこと???
日本では飲んで歌うことはお行儀が悪いので今後どうすればいいのだ(笑)!!!!?
とまぁそんなことも考えながら、けど最後のフィナーレの瞬間、あぁ自分のウィーンでの音楽生活も終わったんだなぁと思うと、感慨深くなりました。
トゥーランドット姫を歌ったソプラノカラフを歌ったテノールのこれまたすごいこと!
なんで自分がこんな方たちと一緒に歌えることが許されるんだろう?と全く理解できません。
人間の声ってすごいです。
ライトナー先生には本当にお世話になりました。
歌手として指揮科のためのオペラクラスに出入りしていましたが、常に指揮者としても敬意を払ってくださり、事あるごとに指揮の指導もしてくださいました。
本当に財産です。
そしてそのあとなぜか2年ぶりに会うロシア人のポップシンガーと飲みに行きました(笑)。
帰国することを知って連絡して来てくれたのですが時間がもうここしかなく、30分だけ一杯ビールを飲んで帰るつもりがついつい深夜まで。。。
こうして濃かった一日を終えました。
明日はいよいよ日本へのフライト!
11時50分ウィーン発モスクワ行きに乗ります。
日本には27日の11時40分に到着予定です。
ウィーン滞在あと1日!