6月29日(金)
翌日30日から3連荘の本番が続くので、夜に少し練習があるだけでそれまでは自由でした!
ホテルでゆっくり過ごしたり、買い物したり、サウナ入ったり、プールいったり。
おかげで結構黒くなりました。
さて楽しみにしていた3カウンターテナーの企画なのですが中止になりました。
日本人、ハンガリー人、オーストラリア人の3人のシェーンベルク合唱団に所属するカウンターテナーで演奏会を企画していたのですが、オーストラリア人の彼があまりにも音域がせますぎてアンサンブルできる曲がないのと、ソロを歌うにも難しいとのこと。。。
どうして早くそう言ってくれなかったんだ!
一年前から企画してたのに。。。
会場も時間も決まってチラシの作成にもかかっているときなのに。。。
用意した楽譜は約30曲。
探すのにかなりのお金と時間を使いました。
教会を探すのにも苦労しました。
一年前に彼が歌ったのを聴いたときは問題なかったと思ったけど、1オクターブの声域では歌える曲はないですよねぇ。
自分もハンガリー人もアルトの声で2オクターブ半はでるのでどのパートでも歌えるのですが、とにかくザ念でした。。。
最悪なことに、この断った彼、候補の曲を探すように話し合ってたのにまったく持ってこず(自分が歌えないの知ってるから探す気力が生まれなかったのかもしれませんが)、自分たちが会場探しとか楽譜探しとかしてるの知ってるのに、感謝の言葉もなく、それだけならまったく問題なく理解はできるのですが。。。
選んだ曲にケチをつけ、自分とハンガリー人のソプラノの音域の音色と歌い方に指導が入ったものだから、われわれ2人はその時点で、この男とは一緒にできないなと判断。
やむなく企画を中止にしました。
収入の面でもかなり痛い。。。
別のカウンターテナーは団にいないのですが、グラーツに一ヵ月後から入団してくるいいカウンターテナーがいるので彼を誘ってみたらと言う意見もありましたし(彼はたまたまこの音楽祭のスタッフとしてバイトもしていたし)、2人でやったらという意見もあったのですが、2人だとアカペラは無理だし、そうなると全曲オルガニスと合わせをするのは時間的に無理なので、きちんと企画を練って将来的にハンガリーとウィーンと日本で(その彼のハンガリー人の彼女が東京にこの間まで住んでいたので東京に来る可能性は大とのことで)しようということに。
こういうことはあまりないことですが、この同僚の言動には非常に落胆しました。
たぶん日本だったら大問題ですよね、仮にもハンガリー人の彼はハンガリーでは有名な歌手でありオルガニスト(ハーノンクールの後継者になるかもとささやかれたりもしています)、自分も年齢は34ですが、彼一人ノンキャリアの学生さんですから。。。
いや学生だからそんな空気の読めない言動をしたのか。。。
判断を誤った自分のミスでもあります。。。
日本人であれば、しゃべり方とかですぐ相手の性格は分かるのですが、媒介語のドイツ語で会話してるとなかなか、難しいところでもあります。
ましてや違う文化の人ですからね。
本当だったら先輩2人が教育的指導を入れるべきところだったのかもしれませんが、彼の将来の輝かしい音楽人生をそっと見守りながら願うことにしたのでした。