4月21日(土)
午前は魔笛のオーディションでした。
声の問題はもう仕方ないとしてできることをしようと思い、伴奏者に進められた漢方の響声破笛丸を飲みリポビタンDのちょっと高いのを飲み、いざオーディションに。
本番直前に8分声だしができるのですが、その時点では声がしゃがれて響きになりませんでした。
まぁこれも運命と思い、あきらめの気持ちで試験会場に入って歌い始めたら声が出ました!
どうやら薬を飲むタイミングがドンピシャリだったようです。
ピアニストのおかげで気持ちよく歌えました。
そして歌ってすぐお母さんに劇場から広島駅に送ってもらい、スーツケースをもって何とか出発10秒前に乗ることができました!
ウィーンから7年分の荷物を実家に送っていたので、その中から東京にもって返る楽譜や書籍で一杯だったので40キロ近くありました。
重かったけど間に合ってよかった!!!
かくして武蔵野市民交響楽団の東京でのリハーサルに無事に15分前に到着。
ほっ。
今日はリムスキー=コルサコフのシエラザードとベルリオーズのファウストの劫罰の中からラコッツィ行進曲のリハーサルでした。
ロシア作品は聴くのは好きだけどあまり取り組む機会が多くなく、ここ数年旧ロシア圏の方たちと付き合うようになってから演奏する機会も出てきましたが、学生時代は2,3回しかロシアの作品にふれることはありませんでした。
ロシアといっても広いのでなんともいえないですが、ロシア人の見るイスラム世界というのはとても興味深く、考察のし甲斐があります。
先日イスラムの専門家にお会いしてコーランを音楽にしたもののお話や、トルコにいったことや、イスラム圏の友人から聞いた話などが大きく役立ちました。
オケの方たちも自分のつまらないお話を一生懸命聞いてくださったり、笑ってくださったり、本当に優しい方たちばかり!
とっても楽しかったです。
この先週の土曜日と2回とてもいい経験をさせていただきました。
未熟な指揮者ですが、巨匠たちの作品を通して共感できた美しい響きは忘れられません。
そしてオケの方たちと食事をしているときに、広島からの電話でオーディションの結果を知りました。
結果はパパゲーノで合格とのこと!
感謝です!