6月15日(金)
盲導犬ウランちゃんとの最終日です。
シューベルトの最期の家に行き、ナシュマルクトを歩いてから、わがアンデァウィーン劇場へ。
そしてプラター公園に向かいました。
大観覧車には盲導犬は乗ることが許されました!
すぐ現像してくれる記念の写真をプレゼントしてくださいました。
ワンちゃんを持ち上げながら写真撮影したは生まれてはじめてかも!
そして市庁舎前のカフェラントマンで白アスパラスープとシュタイリシェバックヘンデルを頂きました。
ここでもいい子にして待っているウランちゃん。
会う人会う人に笑顔をもらいます。
オーストリアの国自体は盲導犬には理解がまだまだ薄い印象でしたが、犬好きの人はウィーンは多いし、啓蒙すれば早く浸透すると思いました。
あっという間の3日間でしたが、本当にいい経験をさせていただきました。
また東京で会えるのを楽しみにしています!!!
そしてモーツァルト、バッハファミリーの練習のあと、シュタマースドルフ男声合唱団の練習へ!
自分が3年間指導していた合唱団が今どうなっているのかをみるのはドキドキです。
みんなに久しぶりに会えたのはとってもとってもうれしかったのですが・・・。
新しい色になっていたのは寂しくもあり、いいことでもあり・・・。
複雑な思いでした。
3年前を思い出しました。
初めて彼らと会ったときに、すでにとてもいいものを持っていたけど、それは自分の棒から生まれるものではなくて、彼らに必要なものは何か一生懸命考えて、この合唱団に自分がもたらせることができるものは何か、悩みながら共に成長した3年だったなぁと、振り返りました。
そしてまた新しい指揮者と歩んでいるわけですが、その指揮者とはまったく音楽観が違うので、その方向に向かってることが、悲しくもあったわけです。
そして団員の中に幾人か、彼のやり方のほうが合っていると感じている者がいることも、そのあとの飲み会で分かりました。
新しい指揮者はオーストリア人ですから、そういう点でもやりやすさは大いにあると思いますが、自分の無力さを感じました。
確かに帰国直前まで彼らと音楽作りをしていたので、3年間を余裕をもって課題と成果を見つめなおす時間がなかったのですが、今こうして考え直す時間があってよかったです。
伝統ある超保守的な地域のウィーンの男声合唱団をよく率いたなと思う反面、まだまだ未熟な音楽監督だったのだと反省しました。
共に歩むことがもう少しできたような気がします。
今後に大いに生かしていこうと思いました。