12月25日(火)
福島2日目です。
今日も半田くんにお世話になります。
まずは仮設住宅でのクリスマス会にて歌わせていただきました。
ここは原発のすぐ近く双葉町から被災してこられた方のコミュニティーです。
仮設住宅は人間が住める最低限のものしかなく、ここでこんなに長期に暮らしていいらっしゃる方のお気持ちは察することができません。
今日は仮設住宅の中にある集会所でのクリスマス会だったので笑顔にあふれた会でしたが、普段は東電とのやり取りとかで殺伐としているそうです。
そのあと福島市郊外の飯坂温泉という所に連れて行ってもらいました。
するとそこで先ほど仮設住宅でお会いした食料を届けに来ていらっしゃった農協の方にお会いしました(笑)。
本当にいいお湯でした!
そしてその後出かけたのは7福島市内の公園、小学校、幼稚園などの施設。
何故かというとそこには放射線の測定器や、使用禁止の公園や、放射能に気をつけるよう注意をする看板などを目にすることができるからです。
大袈裟でなくて、吐き気と頭痛が起こりました。。。
人間が住む環境にありません。
基本的人権が無視された町のように思いました。
実際に足を踏み入れて、空気を吸って、空から落ちてくる雨を頭にかぶってみて感じたことです。
そしてその後は歯科技工士さんのオフィスや、盆栽職人さんのお仕事場にお邪魔して歌っては食べ話を聞く、歌っては食べ話を聞くの繰り返し(笑)。
半田君が行く先々で演奏機会を与えてくれます。
結局あと会社のオフィス、おでんやさん、バーなど一日6回公演を達成(笑)。
でも行く先々で逆にエネルギーをもらうのでなんだか申し訳なくって。
福島の人々はめっちゃ元気です!
火事場のクソ力に似た状況なのか、いやもっと深いものがあります。
それぞれが人間ドラマをもっていて、それがついこの間、いやいまも続いてて、あらわになった人間の本質がそこに見えて感動的です。
人間が人間らしくあるために、人間が自然と共存していくために、もしくは人間も自然の一部であるために、なんだか難しいことではなく、ごくごくシンプルなことなのだと思うのですが、それがなかなか難しい。
いままであまり感じることができなかったことをここ福島で学びました。